
多数の発電所を一括管理、AIでO&Mの効率を最大化
台湾最大の鉄鋼企業・中鋼公司(CSC)は、社会的責任を果たし、政府のグリーンエネルギー政策を支援するため、2016年に「中鋼光能(CSC Sunlight Energy)」を設立しました。現在、台湾各地に100ヶ所以上の太陽光発電所を運営しており、合計設置容量は約90MWに達します。中鋼グループの発電所が一日で生み出す電力は、一般家庭500戸が1ヶ月間使用できる量に相当し、年間のCO₂削減量は5.5万トン以上に及びます。
AIによる異常診断で大規模な設備をサポート
現在、CSCサンライトエナジーが保有する発電所は103ヶ所にのぼり、毎日8~9GBに及ぶ膨大な発電データが生成されます。シングナリオはAIアルゴリズムを用いてこれらのデータを解析し、異常設備の特定と通知を自動化しています。
例えば、監視システムのリアルタイム診断画面では、異常が発生している発電所を一覧で確認でき、該当するパワーコンディショナー(PCS)や発電損失量も明示されます。これにより、O&Mチームは100ヶ所以上の発電所の中から、優先対応が必要な異常に迅速に対処できます。
シンプルな設置で、現場の可視化をスピーディに
多数の発電所を抱える中鋼グループにとって、監視機器の設置・メンテナンスにかかる人件費と時間は重要な検討要素です。シングナリオの監視システムは、スマートフォンアプリで接続状況、PCSごとの出力・電流・電圧などを即時確認できるため、設置時の手間を大幅に軽減し、現場訪問回数の最小化を実現します。