
AIによる雑草による日射遮蔽の早期警告で、発電ロスを最小化
LINET
ソリューション:商業用屋根設置型太陽光発電
Linet(株式会社リネット)は再生可能エネルギー事業を中心に展開しており、大規模な地上設置型太陽光発電、企業向け自家消費型屋根設置型太陽光発電、そして系統連系型蓄電ソリューションを提供しています。これまでに400MWを超える太陽光発電設備の導入を成功させており、その多くの発電所ではPHOTONシステムが導入され、リアルタイム監視、データ管理、パフォーマンス追跡の最適化に活用されています。
異常検知:スマートアラートによる遮蔽検出
データと現場の二方向から徹底調査
警報を受けてから、担当者は詳細な確認作業を開始。警報の発生源となった複数のパワーコンディショナー(PCS)を調査したところ、アラートは早朝の特定時間帯に集中しており、出力データの分析でもこの傾向が見られました。
お客様がPHOTONにアップロードしていた発電所モジュール配置図と現場写真を組み合わせて確認したところ、南側外周のモジュール群に異常が集中していることが判明。遮蔽の前後での出力変化から、モジュールの性能に明確な影響があることが確認されました。
推定と現場検証
異常が発生する時間帯と範囲を特定したうえで、地理的な条件を考慮。日本の緯度では朝日は南東から昇ることが多く、また該当の発電所はすべて南向きに配置されていました。現場の空撮写真から、南側の雑草の成長によってパネルが遮られている可能性が高いと推定されました。
その後、お客様から提供された現場写真によりこの推測が裏付けられ、すぐにO&Mチームが出動。2週間以内に現場の雑草が除去され、問題は解消されました。
この一件を通じて、お客様は雑草の成長速度に驚くと同時に、PHOTONシステムの精密なデータ分析能力とスマートアラート機能に対して高く評価してくださいました。